tunakorokkedayoのブログ

ミーのハー太郎

美容

化粧は大学生になってからはじめた。

幼稚園の頃流行ったセーラームーンのおもちゃを一切買ってもらえなかった反動で、変身コンパクトみたいなアイシャドウやリップスティックなどのメイクアップアイテムがとにかく好きで収集しまくっていたが、働き始めてからは基礎化粧品のほうを買い集めるようになった。

当時を思い返してみるとおそらくこれには理由が2つあって、1つは怠惰な大学生活から毎朝きっちり出勤して好きじゃない人とも毎日コミュニケーションを取らなくちゃいけない社会人生活へ移行したのがものすごくストレスで基礎化粧品に癒しを求めたから、もう1つはアイシャドウやリップと違って基礎化粧品は基本的に家で使うものであり買ったその日から毎日思う存分使えるからだと思う。職場は基本的に華美なメイクができないから、青ラメのアイシャドウやチョコレート色のリップを買っても休みの日にしか使えない。対してフェイスパックや乳液は買ったその日の夜からお風呂上がりに使えてしかも気分が上がる。なんなら朝も使える。

 

中学生の頃から母親のCLINIQUEの乳液をパクって使っていて、当時デコにニキビができまくっていた脂ぎったティーンだった私は(なんせ好きなおやつはピザポテトとチョコパイとファミマのスパイシーチキンだった。毎日食べてた。)その良さがいまいちわかんなかったんだけども、そこから10年経った社会人1年目、満を辞してデパートでshu uemuraのクレンジングオイルを買って使用した後、あれ?なんか顔のざらつきが綺麗に取れたのに顔がかゆくなる感じがしないな?と気づいた。10年越しに「乾燥」が理解できたという。そうかこれが例の「顔のつっぱり」だったのか〜。

そこからTwitterの美容垢をフォローしだして気になるアイテムをちまちま買い集めて、気づいたら成分表示も読めない韓国の謎クリームを買い求めて炭酸フォームで顔面パックをするアラサーになっていた。

 

高い美容液やクリームを使っても、使った前後で著しい有意差が出るなんていうことはない。ただ使い続けることによってなんとなく顔が良くなったように感じる、その変化に気づくために自分の身体の変化に敏感になった。せっかく良いとされているものを使っているんだから変化がわかんないと損!今日は唇の色が悪い、スッキリしている、昨日より肌がもちもちしている、など顔を触りながら鏡を覗き込んで色々気づく。頬のかさつきで季節の移ろいを感じることもできる。

自分の身体に意識を向けるようになってから風邪もひきにくくなった。

 

他人に自分の身体を調整してもらうことも同じくらい大事で、私の場合その他人は週1会うパーソナルトレーナー、1ヶ月に1回会う担当美容師さん、エステのお姉さん、皮膚科の看護師さんということになる。あと4ヶ月に1度の歯科の先生もか。

自分ではできないことをしてもらえるし、頻繁に会う相手には気づいてもらえないことに気づいてもらえるのも良い。美容は1日ごとの観察では気づかないくらいのうすーーーい変化を積み重ねて、数ヶ月後にやっとわかるくらいの変化を目指していくジャンルだと思っているから、この前エステのお姉さんに痩せた?あとまつ毛まじで長くなったねといわれてうれしかった。サンキュー毛生え薬。。

基本的にみんな褒め上手で、精神美容上良い。

 

自分にとって美容とは何かを考えたときに、基礎化粧品を使ってケアすることや適度な運動をすること、バランスの取れた食事と睡眠など一般的なこと以外にも、忙しくても好きなことをする時間を必ず作ること、親しい人たちと会うことで精神の健やかさを保つことも含まれると感じる。

この前の週末はゲームをしながら夜更かしをして風呂に入らずに寝て、ポテチをひと袋一気食いしたけど、これは身体的美容には悪かったかもしれないがかなり精神的美容に良い行為だったと思う。私はかなりぐうたらなのでナイトルーティンとかをきっちり決めてこなしていくようなことはできないししない。

 

自分で自分の身体に気を配って自分のためにいいことをして、より良くてかわいい自分になろうとする行為が私にとって美容である。美容が趣味だからといって必ず美人になることを目指差ないといけないわけではなくて、自分の身体オタクのようなイメージでやっている。

社会人になってから美容が好きになったというのはつまり、自立した人間として自分の面倒を見ることに興味が出てきたということなのかもしれない。